2007年4月 6日

コミュニケーションと工場での工程が 生み出す自信作『さらっと大麦若葉』

アナログなコミュニケーションと最新の設備が生み出した自信作『さらっと大麦若葉』
大麦若葉の収穫がピークを迎える3月の真玉工場は大忙しでした。今回はその工場から、『さらっと大麦若葉』がどのように作られていくのか、現場担当者の声を交えながらリポートしていきます。

集荷されてきたコンテナにいっぱいの 大麦若葉たち
時計の針が朝の9時を過ぎた頃、工場にはその日の早朝に摘んだ新鮮な大麦若葉を乗せたトラックが集まってきます。計量を終えたトラックから、工場に次々と大麦若葉が運ばれ、場内は青臭さでむせるほどの匂いが立ちこめはじめる瞬間です。
「この匂いこそ鮮度の証明」と語るのは工場の現場監督である野上匡幸さん。今年は暖冬の影響で麦の成長が早く“適期”を見極めるのが難しいとのお話。
「11月から温暖な気候が続いたけん、麦の生育が旺盛になっちょんのよ」
成長が早ければ、茎が伸び過ぎて、倒伏につながるので、収穫量そのものが落ちてくるのです。そのため、昨年末から現場(ほ場)に足を運んでは、成長の調節を兼ねて「麦ふみ」を徹底させていました。麦ふみは、麦ふみ直後は一旦成長が遅くなるのですが、分蘖(ぶんけつ:根に近い茎の節から枝分かれすること)を促したり、霜柱ができたときでも土が持ち上がらず、根が傷まない耐寒性効果を持っているのです。
こういった指導の甲斐あってか、今年も収穫量は例年と変わらないようです。
「どんなに設備の整った工場でも、材料がなければ動けんやろ。やけん自分の仕事は工場を管理するより、農作物の搬入計画を考えたり、収穫日程を調整するのが主なんよ」

さて、その工場での工程ですが、「さらっと大麦若葉」をつくるまでに「洗浄→磨砕・搾汁→濃縮→乾燥・粉末」と大きく4つに分別されています。

緑の香りをふりまきながら、次々と洗浄 されていきます
まずは洗浄。ここではミネラル豊富な地下水で洗い、すすぐ作業を8回も繰り返します。
「8回繰り返せば、どんな頑固な汚れも落ちるやろ」

水分が取り除かれ、ベルトコンベヤーで 磨砕・搾汁工程へ
次に、洗浄された生葉をエアで、できるだけ水分を取り除きます。そして、4段階のローラーで細かくすり潰していくのですが、この磨砕・搾汁の行程で、キリン ヤクルト ネクストステージの技術が元気なエキスを生み出しているのです。

元気エキスをタップリ含んだ原液の できあがり
その後、栄養分を残さず搾った青汁は減圧され、「熱に弱い栄養分を失わないため」低温で水分を蒸発させ濃縮します。

最後にスプレードライヤーという瞬時に青汁を粉末にする機械で、細かな緑のサラサラ粉末となり、皆さんの手元に届くというわけです。

以上が『さらっと大麦若葉』ができるまでの作業を、さらっと説明したものです。先ほど野上さんの言葉にもあったように、製造はほぼ機械作業のためメンテナンスを行っていればトラブルといったものはほとんどありませんが、自然が相手の「大麦若葉づくり」には、より神経を注いでいるようです。
ほ場では、どのような問題があるのか、生育状況に問題はないか。暇さえあれば足を運び、農家の方々と顔を見て話す。
このアナログ的なコミュニケーションこそが、真玉工場の現場監督の仕事であり、重大任務なのです。


青汁の原料であるケールや大麦若葉のふるさと、大分県国東半島の恵まれた自然を、現地からレポートします。

プロフィール:姫野裕一/Yuichi Himeno
大分県生まれ。地元タウン誌『CONKA』編集長として大分県内を駆け回る。由布院が舞台のNHK連ドラ『風のハルカ』で紹介されていた郷土料理の集大成本『ハルカの食卓』の編集に携わり、大分の大地が生んだ「食」のフトコロの深さにあらためてノックアウトされたばかり。大分トリニータのオフィシャルマガジン『Winning Goal』編集長も兼務している。
「conka.com」http://www.conka.com/

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