2007年6月20日

梅雨前後はケール受難の季節。根気強く害虫退治!!

梅雨前後はケール受難の季節。根気強く害虫退治!!
 気温が上がり、ジメジメと湿気が多い梅雨時期が近づいてくると、ケール栽培最大のピンチがやって来ます。
 といいますのも、ケールは寒さ暑さには強いのですが、梅雨の多雨期は「ベト病」によくやられます。ベト病とは、カビの一種「ベト病菌」がケールの葉や茎に寄生し、生育途中のケールを、その名の通りベトベトに腐らせる病気のことです。

朝露をはじくケールの葉、害虫に蝕まれていないか厳しくチェック
「これに侵されたら、せっかく育てたケールたちを救うことは困難じゃな。畑のケールはぜ~んぶ抜きとって焼き捨ててしまうしかねえ。対処策か? そうじゃなあ、普段から水はけや風通しを良くするように注意するしか方法はねえやろうな」
 前回に引き続き、ケール栽培の苦労談を聞かせてくれた安藤静夫さんは、ベト病の恐ろしさを淡々と話します。
「そして、こん時期、ベト病と並んで憂鬱のタネが害虫じゃな。青虫、ヨトウムシ、コナガちゆうて、この3大害虫が発生すると、ワシら農家のみんなは害虫退治で悪戦苦闘する毎日を過ごすんじゃ」
 農薬未使用で育てるケールは害虫がつきやすく、彼らの絶好の餌食なのだそうです。そのまま害虫退治をせずに放っておくと、葉っぱが網の目のように穴だらけになってしまうことも珍しくありません。たとえ防虫ネットを被せたとしても安心できません。どこからともなく虫は入ってくるのです。

青虫発見!! 葉の裏側に図々しくも隠れていました。
お客様に安心なケールをお届けするためには、毎日こまめに巡回し、彼らを見つけ出しては手作業で退治することを繰り返すしかありません。この契約農家の方の日々の努力が商品の品質につながっているというわけです。
 ケールを初めて栽培する人にとって、この害虫駆除が最大の難関だそうです。根気のいる作業なので、辛抱強い人でないと長続きしないのです。
「そうは言うても、ケールの葉はワシたちの大事な商品。害虫に横どりされちょると思ったら、こりゃあジッとしてられんで(笑)」
 なるほど。これくらいドッシリ腰を据えてケールづくりにあたらなければダメってことですね。

国東半島のいたるとことで見られるケール畑
 今年は暖冬だったせいか、「這い出してくる虫は例年以上じゃろうな」と安藤さん。害虫退治に追われる日々はまだまだ続きそうです。
 ちなみに、朝夕ともケール畑を見回るのは、ヨトウムシが動き始めるのは日中でなく夜に限られているから。昼間は茂みや土の中に隠れているのだそうです。
 「夜盗む(食べる)」から「夜盗虫(よとうむし)」。よくまあ名づけたものですね。


青汁の原料であるケールや大麦若葉のふるさと、大分県国東半島の恵まれた自然を、現地からレポートします。

プロフィール:姫野裕一/Yuichi Himeno
大分県生まれ。地元タウン誌『CONKA』編集長として大分県内を駆け回る。由布院が舞台のNHK連ドラ『風のハルカ』で紹介されていた郷土料理の集大成本『ハルカの食卓』の編集に携わり、大分の大地が生んだ「食」のフトコロの深さにあらためてノックアウトされたばかり。大分トリニータのオフィシャルマガジン『Winning Goal』編集長も兼務している。
「conka.com」http://www.conka.com/

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