2007年9月26日
最高品質の大麦、ケールを栽培した農家は?
真玉工場で昨年から、大麦、ケールの出来映えを競う品評会を開催しています。夏も終わりに近付くこの季節が、その開催日と聞き、さっそく足を運んできました。農薬、化学肥料未使用栽培を厳守し、最高品質の大麦、ケールを栽培した契約農家の方々を表彰するこのイベント、さしずめ大麦、ケール栽培のアカデミー賞かグラミー賞と呼ぶに相応しい、栄えある賞といえましょう。
農作物の栽培というものは、なかなか評価を数値に表しにくいものです。しかし、この品評会では、栽培状況を巡回し、生産管理や納品・品質状況、総合収穫量など7つの評価項目を基準に点数化、審査しています。今年も農家の皆さんは、上位入賞目指して丹念に育てあげ、1年間続けてモチベーションを高めてきたようです。
今回、大麦の選考対象となったのは113名。一方のケールは105名が対象でした。皆さん、自分の成績を聞いて納得したり、反省したり……。そのなかで今年のMVP(最優秀賞)に輝いたのは、大麦部門で79点を獲得した黒田文博さん、ケール部門で88点の田上利明さんと、同じ地区で栽培をされているお二人でした。ともに総収穫量は少なかったのですが、「品質基準の最高点」を取ったことで大きくポイントを上げ、「量より質」が大きな勝因となったようです。
「表彰されるっちいうんは、やっぱ嬉しいわ。うちの地区はまとまっちょるし、毎日、畑に出て草を取ったり、害虫を捕ったりしよったんよ。どげーすればいいもんができるか、なんべんも話しあったし、こりゃやっぱりチームワークの勝利じゃな(笑)」
地区の世話役でもある黒田さんは、こう満足げに話してくれました。聞けば、お二人の地区の畑はひとつの場所に集まっており、土づくりから播種、収穫時期など、同じペースで作業できたとのこと。お互い助け合いながら、出来具合いや環境を意識し、畑の細部に渡るまで徹底した管理を施したようで、最高品質の大麦、ケールを栽培するために「考えながら」栽培した努力の賜物と言うわけです。
組織の力を上げる一方で、個人の力を磨く。
サッカー日本代表、オシム・ジャパンさながらの「集団の力」と「個の力」を融合した形が、今回の結果に結びついたのです。
暑さがひと段落すれば10月中旬の大麦種まきに向けて土づくりが始まり、農家の皆さんは来年のMVPを目指して、再びスタートです。
次回は、表彰式とともに実施された大麦栽培説明会のレポートを含め、黒田さんのマル秘土づくりについても密着レポートしたいと思います。
「どんな農作物も、まずは土からはじまるんじゃ!」
その言葉の真意とは…。乞うご期待です!!
青汁の原料であるケールや大麦若葉のふるさと、大分県国東半島の恵まれた自然を、現地からレポートします。
プロフィール:姫野裕一/Yuichi Himeno
大分県生まれ。地元タウン誌『CONKA』編集長として大分県内を駆け回る。由布院が舞台のNHK連ドラ『風のハルカ』で紹介されていた郷土料理の集大成本『ハルカの食卓』の編集に携わり、大分の大地が生んだ「食」のフトコロの深さにあらためてノックアウトされたばかり。大分トリニータのオフィシャルマガジン『Winning Goal』編集長も兼務している。
「conka.com」http://www.conka.com/
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